2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

琴を奏で、現世を風雅におくりたい。人生の果ての報いがどうであろうとも。 風流人、趣味人として人生をおくる気概をどうとるか。 愚か、と蔑む人もいれば見事、と羨む人もいるでしょう。 結局、人生の評価は果てにおいて、当人しかしりえないことでしょう。

最近は十七時ごろになると薄闇に閉ざされるように、日が早くなりました。 おかげで気温の低下も促進され、めっきり冷え込んできました。 秋は夕暮れとはよく言ったものですが、夕暮れである時間帯に夕焼けをのんびりと観賞できる人間はどれほど居るのでしょ…

琴とりて この世は花に つくさまし 終(つひ)のむくいは さもあらばあ

幽真

どうでもいいことですので、隠しておきます。 人によっては気分を害するかもしれませんのでご注意を。

まさに一握の砂。 切ない気持ちにさせる歌です。 彼は海辺で何を思ったのか。

十月も既に終わりへと近づいています。 『さよならだけが、人生だ』 そんな言葉を残した文豪がいましたが、時間というものを考えるとその通りだと思います。 ただ、それではあまりに哀し過ぎるとも思いますが。

いのちなき 砂のかなしさよ さらさらと 握れば指の あひだより落つ

石川啄木

久しぶりの俳句ですが、季節を思い切り無視した句です。 桜の部分を紅葉に変えても同じ意味ですが、何れ同じ道をたどる、ということです。 終着が同じなら、せめて自分が望む道を行きたいものです。

冷え込みが激しくなってきました。 今朝などはとても霧が深く、白い闇に覆われていました。 霧の濃さの表現、「深い」 実に日本語の妙だと思うのは私だけでしょうか。 最近少しづつでありますが食が細くなってきています。 これが、老いなのでしょうか。

散る桜 残る桜も 散る桜

良寛

珍しく、季節にそぐった歌を。 蛍を光らせるために誰か、黄金の水を。 過ぎ去る夏へと思いをはせたのでしょうか。 季節は廻ります。しかし、この夏、今は一度きり。 時は非常。これもまた、風情なのでしょう。

休日が続くと体調が崩れる自分の身体が非常に恨めしい。 夏の間、忌避していた陽光がいとおしくなってきました。 自然に対し人が思うことはいつも独りよがりで一方通行です。 また、人に対し自然が見せる変化も。 たまには、一首。 かへりみず 前見て歩けと …

寒くなりぬ 今は螢も 光なし 黄金の水を 誰れかたまはん

良寛

久しぶりに幾許か真面目な内容のどうでもいい話を。

日本でも有数の怨霊と謂われる方の句です。 流木、波、そして焼かれる塩。どれもが辛いだろうが海の底にある私には敵うまい。 政治において正道は無く、鬼道を用いるが常の時代。 敗者は何を思うのか。

お久しぶりです。 思うことがあり長期(?)にわたり放置してきましたが再開しようと思います。 さて、もはや十月です。 もう一年のうち四分の三が終わってしまいました。 旧暦ではもう冬となっています。 三月の終わりに始まったこの雑記も、半年の月日が流れ…

流れ木と 立つ白波と 焼く塩と いづれかからき わたつみの底

菅原道真