2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

文というほどの分量ではありませんが、一応隠しておきます。 また、不快に思う方がいるかもしれません。

風が吹き、何処といわず散っていく花。春は何処へ去るのか。 花を葉、春を秋と変えてみれば季節にそぐうような気がします。 秋は死にゆく季節かもしれません。 しかし、この死が春という再生に繋がるのもまた事実。

ここ最近、見事な月夜でした。 その一方で虫の鳴き声がもうしません。 冬の兆しはもうそこまできているのでしょう。思えば、今年は残暑も厳しく短い秋だったように思われます。 近頃、帰宅後、目の疲れが激しくあまりディスプレイが眺められません。 それな…

風吹けば 方もさだめず 散る花を いづ方へゆく 春とかは見む

紀貫之

別れを惜しむのはあなただけではない。廻りめぐって、またどこかで。 今生の別れ。その際に「いつでも会えるさ」と言われるより、「じゃあ、またどこかで」と言われる方が切ないのは私だけでしょうか。

風の音を聞きつつ本を読む。 ある意味贅沢な時間です。 読んだ本の内容は満足とはいかないまでも、たまにこういう日がないと潰れてしまいそうになります。 物があふれる時代、読み返される本がどれだけあるのか。 興が乗ったので。 以下、心底どうでもいいこ…

身ひとつに あらぬばかりを おしなべて ゆきめぐりても などか見ざら

宇多天皇

池の水は私の心のようだ。時に濁り、時には澄む移ろいゆく様が。 宗教の大家といえど、悩むでしょう、人である限り。 神仏の加護と受けれども所詮はヒト。 まつろい、まどって当たり前です。 完全なるものなど、いたところで何の価値があるのでしょう。

一枚、また一枚と葉が朽ち、落ちていきます。 終わりが近づいてきました。 枯れた落ち葉をくしゃり、と踏み潰す音に安らぎと虚しさを覚える私はひねくれているのでしょうか。 最近、体調が芳しくありません。 非常によろしくない。明るい明日が欲しければ、…

我がこころ 池水にこそ 似たりけれ 濁りすむこと さだめなくして

法然