西行の句のひとつですがこれも東方シリーズにて登場したためか、わりと有名な歌です。
西行の以前、静賢が詠んだ歌、

身のうさを 思ひしらでや やみなまし 逢ひみぬ先の つらさなりせば

の派生といわれています。
意味としては

(自分が身をやつした仏道などの)背くものが無い理が存在しない世の中だったとしたら、自分の業を知らずに死んでしまっていただろう

となるようです。
自分の業に気付ける人間は今の世の中どれほどいることやら。
もちろん私自身、何も悟っていませんし、これからも悟ることは無いでしょう。