なんだかんだといいつつも、この雑記が一周年を迎えているようですね。
よくも、まあ、続いたと思います。
未だ春とはいえない寒さが残ってはいますが、確実に日は廻るのでしょう。
 
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<灯さん
ご感想ありがとうございます。
楽しめたならこちらとしては幸いです。
 
では、ご質問に答えさせていただきます。
作中に登場した詩の一説ですがこれは唐の詩人が残した「歓酒」という漢詩を「黒い雨」や「山椒魚」で有名な日本の文豪、井伏鱒二が訳したものです。
以下に全文を。
 
コノサカズキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトエモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
 
ある意味哀しい詩ですが納得してしまいます。
 
余談。これは隠しておきます。
 
 
また、寺山修司はこの訳に反論するような詩を残しています。
 

さよならだけが人生ならば

さよならだけが 
人生ならば   
また来る春はなんだろう
はるかなはるかな地の果に
咲いてる野の百合なんだろう

さよならだけが 
人生ならば  
めぐりあう日はなんだろう
やさしいやさしい夕焼と
二人の愛はなんだろう

さよならだけが 
人生ならば  
建てたわが家はなんだろう
さみしいさみしい平原に
ともす灯りはなんだろう

さよならだけが 
人生ならば
人生なんかいりません

 
これもまた、いい詩だと思います。
作品に対して作品で反論する。
作者としてはとてもうれしいことだと思うのは私だけでしょうか。