つまらない考えですので隠しておきます。
 
 
月と狂気はよく関連付けられます。
何故でしょうか。
 
まずは月に相克する太陽から考えてみました。
太陽に正気という意味は……少なくとも聞いたことはありません。
 
太陽は人を黒く焼き、月は人を白くする。
そのような言葉もあります。
月は陰を表し、女性を示すとも言われます。
そして、自らを犠牲に旅人を救った逸話からウサギがいるともされていました。
これらから狂気を結びつけることは非常に難しいです。
 
と、ここまで書いてみて気付いたことですが、月=狂気は東洋圏でなく西洋圏での発想であるような気がします。
まあ、短絡的ですが狂気を示す英単語Lunaticは英語ですので。
 
西洋で月の狂気、といったら私は狼男を連想します。
彼?は月の光で姿が変わり、人を襲います。
まさに月にあてられた、といえるのではないでしょうか。
 
そもそも、何故月の光が力を持つのか。
夜というものは今でこそ光によって彩られていますが元々は黒の世界です。
また、東洋、西洋を問わず夜の住人、いわゆる怪異の時間でした。
そのなかでとりわけ光を放つ月が特別視されたとしてもおかしくはないのでしょうか。
日の光は成長を促します。対する月の光も「何か」を成長させると考えられたのではないでしょうか。
では「何か」とは?
私は過去の人々は前述の夜の住人、怪異を成長させると考えたのではないでしょうか。
怪異とは人と相容れないものです。それらが糧とするものは当然人間によい効果を促すとは考えられなかったでしょう。
そして、それを人では理解できないような異常性、つまり狂気と関連付けたのではないでしょうか。
 
 
以上が私の考えたこととなります。
以前にもまして、感情論であり、信憑性のない話ですがここで話をきりたいと思います。
ここまで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。
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